生涯学習を行ううえで博物館がはたす役割とはなにか

博物館が行う教育は展示以外に講演・講座をはじめとする多様な形態の学習支援活動がある。
調査研究活動を通した講演・講座や、実物の観察、見学や実験、工作、制作など、実物を通した学習支援が特色であり、幼児から高齢者まで、誰もが気軽に自発的に学習し、知を愉しむことができる場である。
社会教育機関であるとともに、学校教育を補完することや、家庭外家庭教育の現場ともなっている。わたしは、ミュージアムと生涯学習の勉強に出会うまで、生涯学習とは、定年退職後の高齢者達がする勉強であるという先入観を持っていた。
「五感に情報を受けることから学びが起こる」ことを知ってから、人間は生まれてから死ぬまで学び続けることができるということを知った。
本やテレビ、インターネットを通してどんな情報でも知ることができるわけであるが、目の前にしてみることとはまったく違うことである。
博物館で展示物をよく見ることは、絵でいえば細かいグラデーションやマチエルが見えてくるし、展示物の配置やそれらを収容している美術館自体の建築、自分以外の客などの空間としての全体を体感することができる。
それは意図的な学習だけでなく、偶発的、副産物的な学習にもつながる。
このように実物やレプリカなどのモノに触れたり体験することは、知識だけでなく五感に働きかけ、感性を伴う知の創造に貢献する。そのことは幼児や青少年だけでなく、大人にとっても有意義な体験である。
[PR]

by artkzr | 2010-09-14 19:35 | 考察