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2009enasoluna

2009
モデルで女優の佐田真由美さんがディレクターをつとめるジュエリーブランド
enasolunaの展示会用のDM作成を承りました

HP:http://www.enasoluna.com/index.html

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by artkzr | 2010-05-14 12:12

地域社会におけるアートマネージメント

世田谷地域の芸術文化活動を調査し、地域社会におけるアートマネージメントを考察する。

現在、区では現行の文化・芸術振興「新せたがやアートプラン(文化・芸術振興計画調整計画)」の策定を進めている。
世田谷区のこれまでの文化・芸術の振興は、拠点施設を中心に行われて来たが、この計画の目指すものは、これまでの取り組みを一層充実するとともに、区民団体などと連携を進め世田谷全体に展開することである。
文化芸術は美術館や劇場で単に展覧・公演するだけでなく、地域の課題を解決し、街の活力を高める可能性があると考え、「まちの魅力向上」や「商店街の活性化」などの事業を設けている。
誰もが気軽に文化芸術に触れることが出来る環境づくりに向け、施設設備のみならず、サービス面においても、福祉現場などを参考にしながら、取組みを進めている。
現在、世田谷美術館では、視覚障害者から事前の相談があれば、鑑賞リーダー(ボランティア)による展覧会の案内を行っている。また、劇場での視覚障害者のための舞台説明などの取組みを行っている。

当計画の基本理念は以下の3点である。
1)文化及び芸術に関する活動における自主性及び創造性は、尊重されなければならない。
2)文化及び芸術を鑑賞し、その活動に参加し、及び創造することのできる環境の整備が図られなければならない。
3)文化及び芸術の振興に当っては、区、区民、民間団体、その他自治体等の相互の連携が図られなければならない。

文化・芸術が区民生活に根ざし、質の高い文化・芸術に日常的に触れることができる環境をつくるとともに、町が様々な文化・芸術を育み、また文化・芸術がまちの活力と魅力を高めていくなど、文化・芸術とまちの新たな関係により、誰もが住み続けたいと願うまち世田谷を創るため、多彩な文化資源を活かしながら、暮らしの中に文化・芸術が息づくまちをつくるべく区民生活と文化・芸術を様々な手法でつないでいる。
質の高い文化・芸術を育むとともに、それらを区民が支え、日常的に享受できる魅力ある世田谷ライフスタイルを創出し、文化・芸術の持つ力により、子どもがもつそれぞれの個性と創造性を伸ばし、情操豊かな人間を育む。
まちの活性化と魅力ある産業の創造につなげ、活力と輝きある世田谷を実現し、教育、産業、まちづくり、福祉など多様な行政分野を横断する総合的な取組みとして展開している。文化芸術の持つ想像力を、区内の産業振興や街づくりなどに活かし、文化政策を産業政策、環境政策、都市政策などと融合点推進する視点から取り組むといったそれらの業務をせたがや文化財団が行っている。

せたがや文化財団は、世田谷文化生活情報センター(世田谷パブリックシアター・生活工房)、世田谷美術館、世田谷文学館等を運営し、世田谷区と区民との連携を図りながら専門性の高い芸術・文化事業を展開するとともに、区民の主体的な地域文化創造活動などの支援や国際交流を推進し、地域文化の創造と、ふれあいと活力にあふれた地域づくりに寄与することを目的に設立された財団法人である。

取組みを推進する核とするとともに、総合的な文化・芸術の索引役として、
「情報機能の充実」「中間支援機能の充実」「地域との協働体制の強化」「シンクタンク機能の充実」「評価の取組み」、多様な機関等との連携・協働を進める、
「区内民間文化施設」「文化事業者」「文化施設におけるインターシップや研修の受け入れ」「大学施設の利活用」等を「せたがや文化財団」と各館が事業充実を図っている。

それらを先導する重点取り組みプランは、「まちの文化力を高める」とする「世田谷芸術百華」である。
秋の恒例事業として継続的に展開、「商店街アートプロジェクト」をより充実させていく方向である。
区内の文化資源を掘り起こす目的の、「バスツアー」は平成19年度から公民の文化施設・観光振興事業等と連携して実施している。
「アートネットワーク会議」とは区内に様々な自立的なネットワークが形成されることを目的としている。
また、区民文化活動の支援とネットワーク形成のために、参加団体を中心とした区内文化芸術施設等を紹介する「アート・マップ」を作成した。
次代に向けた投資・人を育む目的として自発性を促し「触れて・試して・理解する」ことを基本とした子供のための博物館を基に、夏休みを中心とした「遊びとこどもプロジェクト」は、特に体験型の子供向け事業を区内の多様な文化施設で展開した。
子どもへの取組みのより一層の広がりと充実を目指し「子ども文化・芸術サミット」を実施。
若手アーティストの企画提案を公募し、優秀提案に対して次年度に発表の機会を提供していく2カ年のプログラムで、プロフェッショナルとしての飛躍の機会となる支援として「世田谷芸術アワード 飛翔」を実施。
「音楽文化振興に向けた取り組み」としては、子どもの興味や意欲を体験から表現へ、さらには集団での表現へと発展させていくことのできる多様な道筋を提供する目的の「楽器体験ワークショップ」「ジュニアオーケストラ」、区民の音楽活動の発表の機会としての「アマチュアライブ」等である。
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by artkzr | 2010-05-12 15:50 | 考察

アッサンブラージュ

アッサンブラージュ(assemblage)とは、コラージュやパピエ・コレの立体版、すなわち、「立体的なもの」を寄せ集め、積み上げる、貼り付ける、結び付けるなどの方法により制作された美術作品(立体作品)およびその技法。「アサンブラージュ」と表記されることもある。一般の彫刻概念から逸脱するような立体作品である。全体として、ある種の統一性がある場合もあるが、統一性がなく、混沌としていることが特徴の場合もある。
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by artkzr | 2010-05-11 12:41

パピエ‐コレ

パピエ‐コレ【フランスpapier collé】

《貼られた紙の意》現代美術の技法。キャンバスに新聞紙や壁紙を貼りつけて表現するもの。ピカソやダリに始まる。
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by artkzr | 2010-05-11 10:59

2010アートのマネージメントについて

私が興味を持ったのは、非営利組織によるアート・マネージメントである。
アート・マネージメントとは、広義には、芸術家などの創造性、それを享受するオーディエンスやコミュニティ、およびそれらを支える資本、という芸術文化活動をめぐる要素間それぞれの連携、接続を機能させるシステム全般を指す。この用語の歴史はまだ浅く日本におけるそれは90年代に入ってから口にされるようになった。
アート・マネージメントの在り方は各国の政治、伝統により芸術文化機関の組織・運営制度が異なり、また、各地の文化状況・政治によって多様に理解されているが、日本の社会における芸術文化は私的な趣味か消費的な娯楽とみられる傾向が未だ強く、欧米のそれとは成熟の度合いを異にしているのが現状だろう。
基本的にアート・マネージメントは利益以外の固有な価値の実現を追求するためにつくられた非営利組織(NPO)のマネージメントのことである。

2007年に横浜市旧桜木町・横浜間の高架下壁面において主催、横浜市・協賛、株式会社ナイキジャパン・協力、NPO法人KOMPOSITIONによる「桜木町ON THE WALL」というイベントが実施された。

横浜市が文化・芸術の発展を期待し、国内有数のストリートアートで知られる、桜木町の旧東横線高架下に連なる約1kmの巨大壁面を、壁画による一大アート空間として活用する、全壁面を合法的な壁画キャンパスとして開放する実験的イベントである。
イベント参加者はアマからプロまで、小学生から50代まで、地元横浜から海外(海外・LA等)まで、幅広いアーティストによりグラフィティを含む80組弱のアーティストが参加して描き替え、巨大な屋外ギャラリーを生み出した。
グラフィティは1970年代にニューヨークで、スプレーやフェルトペンなどを使い壁や電車などに落書きをすることから始まり1980年代に入ってから、ごく少数のグラフィティ行為者が前衛芸術家として持て囃されるようになったが、公園、橋、建物、地下鉄(列車)、窓などに描かれるグラフィティの多くは、所有者に許可を取っていない場合が多く、許可がない場合は器物損壊にあたる犯罪行為である。日本に限らず世界各国で社会問題となっている(フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」)側面をもっており、当団体はそういった一般的な認知度の低いジャンルであるストリートアートや現代アートにも光をあて、さまざまな表現者を支援し、国内のアート支援をすすめる点で、実験的であり新しい形であるといえる。

私は「桜木町ON THE WALL」にアーティストとして参加をした。
一般市民の通行する公道での実施で駅へ向かう道でもあったことから普段アートというものに馴染みのない多くの人々の目にも触れる機会があり、また、アーティストとしても幅広い年齢層の市民の方々とコミュニケーションをとる事ができた。
アーティスト同士も種々様々なジャンルの表現者が集まっており、一言に壁画といっても、表現技法の幅が広く勉強になった。
既存の枠のなかでは発揮できないモチベーション・才能を持った人々や、まだ広く世間には知られていないアートのジャンルを発見し、参加させる事は少数派のアートを見たいという享受者のニーズをも満たすとともに社会に根付かせる活動でもあり結果的に様々な市民へのアプローチにつながったに違いない。

NPO法人KOMPOSITION(以下KOMPOSITION)は、若者の健全化及び社会教育に関する事業を行うと同時に、若者の権利拡大及び活動支援に関する事業を推進することにより、健やかにして活力ある若者文化の創出を促進することで、社会全体の利益増進に寄与することを社会的ニーズと捉えその充足の為に様々なイベントを実施している。
特に、落書きとして扱われがちなジャンルのアートをオーナーからの提供によるビルの壁にアート作品のキャンバスとして制作・展示する活動等の「リーガルウォール」は、2004年から企画運営され現在では芸術活動としての認知度に大いに貢献している。街の落書きをボランティアで消しキャンバスとして使用する事により多くの絵描きにチャンスを提供・支援し、街が絵で彩られるという美観維持の効果と壁画制作をつうじて新たな人と人との交流がうまれるという社会の文化的ニーズをも満たす効果的なサービスといえる。

新しい分野で活動し、自分の表現を突き詰めることにストイックな表現者に場や機会を提供するという理念と、常に自分たちの身近なところから始めるというKOMPOSITIONの姿勢と横浜市の理解・NIKEの支援によって芸術文化の普及というサービスが成立し得たわけであるが、
芸術とは、刻一刻と時代とともに変化していく生き物のような性質をもっているが故に既存の価値のみならず企業と非営利組織が常に芸術文化に対して鋭いアンテナをはり、芸術と社会の出会いを演出することによって社会の理解と支援を獲得し、芸術文化が市民社会の中で社会的なポジションを得るとともに、より高い水準へ向かうようなマネジメントをするべきである。

参考
横浜市都市整備局http://www.city.yokohama.jp/me/toshi/toshiko/atochi/sotw.html
NPO法人 KOMPOSITION (コンポジション)http://komposition.org/
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by artkzr | 2010-05-03 15:56 | 考察

2010美術館のアートマネージメントとは

東京都写真美術館を対象に美術館のマネージメント調査をする。

東京都写真美術館は、平成7年に総合開館した我が国初の写真の総合的専門美術館であり、中心となる「写真美術館」に、映像分野全般について、文化と技術の両面から総合的にとらえ体験できる「映像工夫館」を付設した、写真に限らず映像まで含めた世界的に珍しい文化施設である。
日本における写真文化のセンター的役割を果たすとともに、国際的な交流の拠点となることを目指し、1986(昭和61年)の第二次東京都長期計画「写真文化施設の設置」より現在にいたる。

平成20年度観覧者数は約41万5千人で、平成7年度の総合開館以来、総観覧者数400万人を達成した。

3階建ての建築は、3つの展示室(120カ所の温湿度計測システムを設置、24時間自動管理)を中心に、実験劇場・図書室・保存科学研究室・ミュージアムショップ・カフェ・ホール・書庫・収蔵庫(7500収蔵庫環境)がある。各収蔵庫は国内外作家作品、歴史的・古典写真と映像関連機材・作家周辺資料・映像資料用フィルム類に分類されており、それぞれの性質に適した温湿度が保たれている。

当館は財団法人であり、都立美術館として基本的な運営費は東京都が支えるものであるが、さらに広く支援・援助を求める目的の維持会員制をもうけている。また、都の公募により指定管理者制度である。

東京都写真美術館の収蔵品・作品資料収集はコレクション点数24839点ある。(平成20年度)
国内外の写真史の上で、評価の定まった芸術性・文化性が高い作品、東京を表現・記録した作品、各種の展覧会等で高い評価を受けた作家・作品を発掘収集している。
日本の代表作家については重点的に、その作家の創作活動の全体像を表現し得る点数等の、写真文化を理解する上で必要な写真作品(オリジナル・プリント)を中心に、幅広く体系的に収集することが当館における写真作品収集の指針である。

保存科学研究室は我が国最初の写真の保存・修復に関する研究室で、新規収蔵作品にも適切な収蔵処理・保存箱の作成・保護処理・修復の必要な収蔵作品への対応がなされている。写真保存用包材、修復用材料などの写真適正試験をはじめ、各種写真の保存条件、展示照明条件などの最適化研究を行っている。また、画像劣化原因の排除、劣化画像の復元処理などを含めた保存科学全般にわたる調査研究を進めている。


作品収集は、東京都の収集予算(委託費・補助金・施設の運営費・事業費)・自主財源に加え、当館独自の維持会員による会費(企業等からの支援)の一部による購入、寄贈、寄託を活用し行っている。平成21年度の収入は80261千円・維持会員費71900千円である。(平成21年度公益財団法人東京都歴史文化財団収支予算書)


当館の展示は、コレクションを活用し、調査研究に基づいた館独自の視点で、写真コレクション展・重点収集作家展・映像展・誘致展・テーマ性を持って多角的なアプローチにより紹介するシリーズ展・新進作家展・中堅作家の個展・国際展など、多彩なテーマの展覧会を開催している。
名作を紹介すると共に展覧会をパッケージ化し、館発の他館への巡回展を行う。

独自企画展は3つの展示室あるいはホールを有効に組み合わせ、全てが企画展として、固定的な常設展示と異なる、収蔵品を有機的に結びつける収蔵企画展を行っている。

写真の総合的専門美術館としての学芸員の仕事は、
写真に関するあらゆる情報を集約するとともに写真を含む映像全般に関する調査・研究(国内外の写真史、映像史、美術史や写真論、映像論、美術論)の成果を展覧会普及事業、紀要やシンポジウムなどに反映させる。
収蔵作品・資料の他館への貸し出し、収集、展示、保存、修復、普及を含めた総合的な活動を行う。
当美術館の試みである、学芸員の日々の仕事をブログというインターネットサービスを通じて綴ることにより、美術館の姿勢がより身近に聞こえてくる。古写真調査・写真展企画に伴い、地方美術館や資料館に赴き、巡回展の地方視察情報や写真に付随する情報(技法・カメラ・印画紙の種類等)を分かりやすく説明している。作家・資料提供者等への原稿依頼・印刷物制作・各イベントのチェック等、学芸員の仕事の数々が見てとれる。
展示構成は来館者に、「写真とはどういうものか」を感じさせる様な工夫をする。写真の裏面も見られる立体展示の試み等が顕著な例である。
展覧会会期中は、出品作家とともに学芸員による展示解説を行い、利用者が作品を深く理解する一助となっている。
教育普及事業としての学校と連携したスクールプログラムや、当館暗室を活用した写真プリント実技や、写真・映像のプロを目指す人を対象に、育成支援のためのワークショップの開催、地方での写真にまつわる制作授業の講義や将来の美術館活動と専門的な人材育成に向けた、インターン生の受け入れを行っている。

参考資料東京都写真美術館年報2008−09
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by artkzr | 2010-05-02 19:49 | 考察